口コミに「料理名」が残る飲食店は、Googleマップで看板料理ごと見つかる。「書いてください」と頼まずに料理名を覚えてもらう3つの仕掛け【チェックリスト付き】

Googleマップは口コミと写真から「人気の料理」を読み取り、料理名で店を見つけやすくしています。一方で「料理名を入れて」と頼むのはポリシー違反です。依頼せずに看板料理の名前を覚えてもらう、名前・写真・返信の3つの仕掛けと、今日できるチェックリストをまとめました。
先に結論をお伝えします。Googleマップは、お客様の口コミと写真から「人気の料理」を読み取って表示しています。料理名が入った口コミが多い店ほど、看板料理ごと見つけてもらいやすくなります。ただし「料理名を入れて書いてください」と頼むのはポリシー違反です。頼まずに名前を覚えてもらう工夫が必要です。
こんな悩みはありませんか?
- 口コミは増えているのに「美味しかったです」「また来ます」ばかり
- 看板料理があるのに、その名前で検索されている気がしない
- 口コミに料理名を書いてほしいけれど、お願いしていいのか分からない
この記事で分かること
- 口コミの料理名が、Googleマップの表示にどう使われているか
- 依頼せずに料理名を覚えてもらう「名前・写真・返信」の3つの仕掛け
- 今日確認できるチェックリスト
料理名はGoogleマップの「人気の料理」に使われている
Googleは2019年、口コミと写真を機械学習で読み取り、店の人気の料理を表示する機能を発表しました。マップで店のメニューを開くと料理のサムネイルが並び、タップするとその料理の写真や口コミが表示されます。
また、Googleのヘルプでは、ローカル検索の順位は関連性・距離・知名度で決まり、関連性は「検索語句とビジネスプロフィールが合致する度合い」だと説明されています。口コミの中身が関連性にどこまで使われるかは公開されていませんが、料理名で探す人と店をつなぐ材料の一つになっていると考えられます(見立てです)。
AI検索でも同じです。ChatGPTやGeminiに「〇〇駅 もつ鍋 おいしい店」と聞くと、口コミで具体的に語られている店が理由付きで挙がりやすくなります。詳しくはAI検索が見ている3つの情報源で解説しています。
よくある誤解:「料理名を書いてとお願いすれば早い」
一番早そうに見えるのが「口コミに〇〇の感想を書いてください」というお願いです。しかし、Googleの投稿ポリシーでは、特定の内容を含む口コミを募ることが禁止されています。見返り(割引・無料の一品など)や、その場で書くよう求めることも同様です。
違反した口コミは削除される可能性があり、せっかく増えた件数を失うことにもなります。お願いしてよいのは「実際の感想をそのまま書いてください」まで。料理名は、お願いではなくお店の側の伝え方で残してもらうものです。
| やってよいこと | やってはいけないこと |
|---|---|
| 全員に同じ一言で口コミをお願いする | 「〇〇の感想を書いて」と内容を指定する |
| 提供時に料理名と特徴を伝える | 口コミと引き換えに一品サービスする |
| メニュー・写真に正しい料理名を付ける | 満足した人だけにQRを渡す |
| 返信で召し上がった料理に触れる | その場で書き終わるまで待つ |
名前:覚えやすい料理名にして、提供時に一言添える
なぜ大事か
お客様が口コミに書けるのは、覚えている名前だけです。「本日の刺身」「おまかせ一品」では、美味しくても名前が残りません。
どうやるか
- 看板料理に固有の名前を付ける:「自家製燻製ポテサラ」「炭火のつくね(月見)」のように、素材と調理法が分かる名前にする
- メニュー表・黒板・GBPのメニューで表記をそろえる:呼び方が3通りあると、口コミでも分散します
- 提供時に一言添える:「こちらが当店の〇〇です。△△を□時間燻しています」。説明はお願いではないので、ポリシー上の問題はありません
写真:メニューと写真に正しい料理名を付ける
なぜ大事か
Googleは口コミだけでなく、写真と料理名の組み合わせも手がかりにしています。料理名の付いた写真があると、お客様が投稿した写真とも結び付きやすくなります。
どうやるか
- ビジネスプロフィールのメニューに看板料理を登録し、料理名・説明・価格・写真を入れる
- 看板料理は3〜5品に絞る:全品を並べるより、推したい料理の写真をそろえるほうが伝わります
- マップの「料理」を確認する:間違った料理名が付いていれば「情報の修正を提案」から報告できます
返信:口コミに出てきた料理に触れて返す
なぜ大事か
返信は、次に読むお客様への料理紹介にもなります。Googleのヘルプでも、口コミへの返信はフィードバックを大切にしている姿勢を示し、有用な返信は店の注目度を高めるのに役立つと案内されています。
すぐ使える返信テンプレート
〇〇様、ご来店ありがとうございました。【召し上がった料理名】を気に入っていただけて、厨房一同とても嬉しいです。【料理のこだわりを1文】。季節ごとに【次に試してほしい料理】もご用意していますので、またお待ちしております。
口コミに料理名がない場合は、無理に入れず、書かれている内容(雰囲気・接客など)に沿って返します。書かれていない料理を毎回並べる返信は不自然なので避けてください。
Point
口コミの料理名は「お願い」で増やすものではありません。名前・写真・返信で、お客様が自然に書きたくなる状態をつくるものです。
売上のどこに効くか
料理名の入った口コミが増えると、まず新規の来店数に効きます。「もつ鍋」「燻製」など料理名で探す人は、食べたいものが決まっている人です。看板料理とセットで見つかる店は、比較の段階で候補に残りやすくなります。
次に客単価です。口コミや写真で看板料理を知って来た人は、その料理を注文する前提で来店します。さらに返信で次の料理を紹介しておくと、2回目の来店理由にもなります。ヒロガルが支援する京都市内の居酒屋様(2026年7月)では、口コミ632件・★4.6、1ヶ月で105件の口コミが集まっています。件数と一緒に、中身に料理名がどれだけ入っているかを月に一度数えてみてください。
今日できるチェックリスト
| # | 項目 | 確認 |
|---|---|---|
| 1 | 看板料理3〜5品に、素材と調理法が分かる名前が付いている | □ |
| 2 | メニュー表・黒板・Googleのメニューで料理名がそろっている | □ |
| 3 | 提供時に料理名と特徴を一言伝えている | □ |
| 4 | Googleのメニューに看板料理の写真・説明・価格がある | □ |
| 5 | マップの「料理」に間違った名前がないか確認した | □ |
| 6 | 口コミのお願いは全員に同じ一言で、内容を指定していない | □ |
| 7 | 返信では、書かれた料理に触れて一言添えている | □ |
まとめ
- Googleマップは口コミと写真から「人気の料理」を読み取っている
- 「料理名を書いて」と頼むのはポリシー違反。お願いは感想まで
- 名前:看板料理に覚えやすい名前を付け、提供時に一言添える
- 写真:メニューと写真に正しい料理名を付け、表記をそろえる
- 返信:口コミに出てきた料理に触れ、次の一品を紹介する
ヒロガルは200店舗以上を支援しており、うちミシュランガイド掲載店は10店舗です。Googleマップの順位の決まり方は「近くの居酒屋」で上位3位に入る店の条件、メニューや写真の時間帯別の整え方はランチ・ディナー・宴会の9項目チェックリストで解説しています。全体像は飲食店のGoogle集客ガイドをご覧ください。
参考:Google ブログ「Google Maps adds dish-covery to the menu」/Google マップ ヘルプ「Google マップで料理を追加、閲覧する」/Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ローカル検索結果のランキングを改善する」/マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー
よくあるご質問
お客様に「口コミに料理名を入れてください」とお願いしてもいいですか?
おすすめしません。Googleのポリシーでは、特定の内容を含む口コミを募ることが禁止されています。口コミのお願いは「実際の感想をそのまま書いてください」までにとどめ、料理名は提供時の説明やメニュー表記で自然に覚えてもらうのが安全です。
Googleマップの「人気の料理」は店側で設定できますか?
人気の料理は、お客様の口コミや写真をもとにGoogleが自動で表示するもので、店側が直接選ぶことはできません。店側でできるのは、ビジネスプロフィールのメニューに正しい料理名と写真を登録し、料理名が伝わりやすい状態を整えることです。
口コミの返信に料理名を入れるのは問題ありませんか?
お客様が書いてくれた内容に沿って、実際に召し上がった料理に触れる返信であれば問題ありません。ただし、同じ料理名を毎回並べる、関係のないキーワードを詰め込むといった返信は、読む人に不自然に見えるので避けてください。