サロン滞在は全国平均93分、「スタッフと会話したい」は40.7%。9月18日公開の都道府県別調査から読む、美容室が今週見直す3つのこと【会話の希望を聞く質問テンプレ付き】

ホットペッパービューティーアカデミーが9月18日に公開した都道府県別調査を美容室向けに解説。滞在時間は全国平均93分(最長・沖縄105分、最短・栃木82分)、会話したい人は全国40.7%。会話の量・時間の伝え方・店販の3つで、今週見直すことをまとめました。
「会話が苦手そうなお客様に、どこまで話しかけていいか分からない」。スタッフからこんな相談を受けたことはありませんか。
先に結論をお伝えします。ホットペッパービューティーアカデミーが9月18日に公開した都道府県別の調査記事では、サロン滞在時間は全国平均93分、「スタッフと会話したい」と答えた人は全国平均40.7%でした。今週やるべきことは、会話の量をスタッフの勘に任せず、お客様本人の希望を聞く仕組みをつくることです。
こんな悩みはありませんか?
- 話しかけたほうがいいのか、そっとしておくべきか、スタッフによって対応がばらばら
- 長時間メニューのお客様に「疲れた」と言われたことがある
- 店販をすすめると押し売りに思われそうで、声をかけられない
この記事で分かること
- 9月18日に公開された都道府県別調査の主な数字
- 数字から読み取れる、美容室への影響(事実と見込みを分けて)
- 会話の量・時間の伝え方・店販の3つで今週やることと、質問テンプレ
9月18日に公開された調査で分かったこと(事実)
ホットペッパービューティーアカデミーは9月18日、「【都道府県別】15~49歳女性の美容意識・実態調査2026」をもとにした記事を2本公開しました。主な数字は次のとおりです。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| サロン滞在時間(全国平均) | 93分 |
| 滞在時間が最長/最短 | 沖縄県105分/栃木県82分 |
| 「スタッフと会話したい」(全国平均) | 40.7% |
| 会話したい割合が最高/最低 | 栃木県51.7%/沖縄県34.5% |
| 客単価が全国1位 | 石川県 9,477円 |
| 石川県の店販購入率/カラー利用率 | 42.0%/59.1%(いずれも全国2位) |
| 店販購入率トップ3 | 香川県42.5%、石川県42.0%、山形県40.3% |
注目したいのは、滞在時間が最も長い沖縄県で、会話したい割合が最も低かった点です。記事では、カラーや縮毛矯正など時間のかかるメニューの利用率が高く、ゆっくり静かに過ごしたいニーズがあると考察されています。
よくある誤解:「長く居るお客様ほど、たくさん話したほうがいい」
長時間メニューのお客様には、退屈させないように話しかけ続ける。そう考えている店は少なくありません。
ただ、今回のデータは逆の可能性を示しています。全国で見ても、会話したい人は半分以下の40.7%です。長い時間を過ごすからこそ、静かに休みたいお客様もいると考えるほうが自然です。
一方で、滞在が短い栃木県では会話したい人が半数を超えました。つまり「話す・話さない」の正解は店や地域で決まるのではなく、お客様ごとに違うということです。
Point
長く居るほど話したい、とは限りません。会話の量は、地域の平均ではなく目の前のお客様に聞いて決めるものです。
美容室への影響(見込み)
ここからは推測を含みます。
- 会話の量が合わないことは、技術に満足していても「なんとなく居心地が悪い」という再来しない理由になる可能性があります
- 所要時間が事前に分からないと、長時間メニューへの不安から予約をためらう方もいる見込みです
- 客単価の差は、施術とホームケアをセットで提案できているかで生まれている可能性があります
会話:希望は予約時とカウンセリングで本人に聞く
なぜ聞くのか
スタッフが表情から察するやり方は、得意な人と苦手な人で差が出ます。最初に一言聞いてしまえば、スタッフも迷わずに済みます。
どうやるか
ホットペッパービューティーの予約時の質問欄や、カウンセリングシートに選択式の質問を1つ加えます。答えはカルテに残し、次回以降も同じ対応ができるようにします。
そのまま使える質問テンプレ
- 予約時の質問:「施術中の過ごし方のご希望をお選びください(A:おしゃべりを楽しみたい/B:必要なことだけ話したい/C:ゆっくり休みたい・雑誌や動画を見たい)」
- カウンセリングでの声かけ:「今日はゆっくり休まれますか? それとも、髪のことなど気になることがあれば何でもお話しくださいね」
- 施術中の確認:「途中で何かあれば、いつでもお声がけください。それまでは静かにしておきますね」
時間:所要時間の目安を先に伝える
なぜ伝えるのか
全国平均の滞在は93分です。カラーや縮毛矯正を含むメニューはさらに長くなります。「どのくらいかかるか」が分かるだけで、長いメニューの予約をためらう不安は減らしやすくなります。
どうやるか
クーポンやメニューの説明文に、所要時間の目安を書きます。あわせて「お急ぎの方はご予約時にお知らせください」と一文入れると、時間に制約のあるお客様も予約しやすくなります。予約枠の長さを実際の施術時間に合わせる考え方は、ハイトーンカラー調査の記事でも触れています。
店販:施術の続きとして提案する
なぜセットにするのか
客単価全国1位の石川県は、店販購入率も全国2位の42.0%でした。地域性もあるため単純には真似できませんが、サロンでの施術と自宅でのケアをつなげて考えるお客様は一定数いると読み取れます。
どうやるか
「この商品がおすすめです」ではなく、「今日の仕上がりを長く保つために、おうちではこの2点だけ気をつけてください」と、ケアの方法を先に伝えます。商品はその方法を楽にする道具として紹介します。会話を控えたいお客様には、仕上げの時に短く伝えるか、手書きのメモを渡す方法もあります。
今週やることチェックリスト
- [ ] 予約時の質問欄に「施術中の過ごし方」の選択肢を加えた
- [ ] カウンセリングシートとカルテに、会話の希望を書く欄をつくった
- [ ] 主なクーポンの説明文に所要時間の目安を書いた
- [ ] 長時間メニューの予約枠が、実際の施術時間と合っているか確認した
- [ ] 店販の提案を「ケアの方法→商品」の順に話すようスタッフと共有した
まとめ
- 9月18日公開の調査では、滞在時間は全国平均93分、「会話したい」は全国40.7%
- 滞在最長の沖縄県は会話したい割合が最低。長く居るほど話したい、とは限らない
- 会話の希望は予約時・カウンセリングで本人に聞き、カルテに残す
- 所要時間の目安をクーポンに書き、長時間メニューへの不安を減らす
- 店販は「施術の続き」として、ケアの方法から伝える
値上げや来店頻度の変化への向き合い方は、ヘアサロン利用者の値上げ調査の記事もあわせてどうぞ。ホットペッパー運用の全体像はホットペッパービューティー運用まとめガイドにまとめています。
参考: - サロン滞在が全国最長は沖縄県、最短は栃木県!「長く居るほど、スタッフと会話したい」は本当?(ホットペッパービューティーアカデミー、2026年9月18日) - サロンの使い方は都道府県でこんなに違う!? 石川県が客単価全国1位の理由は?(ホットペッパービューティーアカデミー、2026年9月18日) - 【都道府県別】美容意識・実態調査2026(ホットペッパービューティーアカデミー)
よくあるご質問
美容室で会話をしたくないお客様はどのくらいいますか?
9月18日公開のホットペッパービューティーアカデミーの記事では、「スタッフと会話したい」と答えた人は全国平均で40.7%でした。都道府県別では栃木県が51.7%で最も高く、沖縄県は34.5%で最も低い結果です。同じ地域の中でもお客様ごとに希望は違うため、地域の平均で決めつけず、カウンセリングや予約時に本人の希望を確認するのがおすすめです。
滞在時間が長いお客様ほど、たくさん話したいのでしょうか?
同記事では、滞在時間が全国最長の沖縄県(105分)は会話したい割合が全国で最も低く、最短の栃木県(82分)は最も高いという結果でした。記事は、滞在時間と会話の希望が必ずしも比例しない点を指摘しています。長いメニューのお客様ほど「静かに過ごしたい」可能性も考えて、接客を組み立てると安心です。
客単価が高い地域は、何が違うのですか?
同じく9月18日公開の記事では、石川県の客単価が全国1位の9,477円で、店販購入率42.0%・カラー利用率59.1%(いずれも全国2位)、平均利用時間102分(全国3位)でした。記事では、女性の有業率や共働き世帯の多さとの関係が考察されています。自店で真似するなら、施術とホームケアをセットで提案できているかを見直すのが近道です。