ホットペッパーのプランを上げる前に、必ず見てほしい3つの数字。年商2,400万の美容室が同じプランのまま1年で7,200万になった理由

「新規が増えないからプランを上げる」は、多くの美容室が踏む順番の間違いです。プランを上げる前に確認すべき3つの数字(表示回数・閲覧率・クーポン閲覧率)と、その見方を解説。同じ媒体・同じプランのまま1年で年商3倍になったある美容室の実データつき。
「新規が減ってきたから、プランを上げようと思う」——このご相談を受けたとき、私たちがまずお願いするのは、プランを変える前に3つの数字を見せてくださいということです。
理由はシンプルで、プランを上げると増えるのは「表示回数」だけだからです。表示されたあとに「開いてもらえない」「クーポンを見てもらえない」状態のままプランを上げても、掲載料が増えるだけで予約は増えません。
この記事では、プラン変更を判断する前に確認すべき3つの数字と、その見方を解説します。同じ媒体・同じプランのまま1年で年商を3倍にした美容室A様の実データも載せています。
集客は「表示→閲覧→予約」の掛け算
ホットペッパービューティーからの予約数は、次の掛け算で決まります。
予約数 = 表示回数 × 閲覧率 × 予約率
- 表示回数:お客様の検索結果に、自店が出てきた回数
- 閲覧率:表示されたうち、ページを開いてもらえた割合
- 予約率:ページを開いたうち、予約に進んだ割合
プランを上げると増えるのは、この式の「表示回数」だけです。閲覧率と予約率が低いままなら、掛け算の結果は大きく変わりません。逆に、閲覧率と予約率を上げれば、表示回数(=プラン)はそのままでも予約数は増えます。
Point
プランは「表示」を買うもの。「閲覧」と「予約」は、掲載の中身でしか上がりません。プランを上げる前に見る、3つの数字
サロンボードの「サロンレポート」で、直近3ヶ月分を並べて確認してください。
数字① 表示回数の推移
まず、表示回数が「減っているのか」「横ばいなのか」を見ます。
- 減っている:更新が止まっている、クーポンやスタイルの数が減っている、競合が活発化している、のいずれか。プランを上げる前に、更新頻度とクーポン・スタイルの数を戻すのが先です
- 横ばい:今のプランでの上限に近い可能性。ただし、閲覧率・予約率が低いなら、まだ伸びしろは中身側にあります
数字② 閲覧率(表示→閲覧)
表示された回数のうち、どれだけページを開いてもらえたか。ここが低い場合、原因は検索結果一覧に出ている「顔」の部分です。
- トップ画像が、スマホの小さな一覧で見て「どんな店か」3秒で伝わらない
- キャッチコピーが「丁寧なカウンセリング」「くつろげる空間」など、どの店も書いている言葉になっている
- 検索結果に出るクーポン名が「カット+カラー ¥8,800」のように、誰向けかが分からない
閲覧率が低い店舗は、プランを上げても「表示されて素通りされる回数」が増えるだけです。先にここを直します。
数字③ クーポン閲覧率(閲覧→クーポン)
ページを開いたお客様のうち、クーポンまで見てもらえた割合です。ここが低いなら、ページの中身が「読まれていない」状態です。
- 紹介文の冒頭で、誰向けの店かが伝わらない
- スタイル写真が少なく、「自分に似合いそうか」が判断できない
- クーポンが主要メニューだけで、お客様の悩み(白髪・くせ毛・メンズ・産後)に対応するものがない
実データ:同じプランのまま、1年で年商2,400万円→7,200万円
美容室A様(セット面5席)で、媒体もプランも変えず、掲載の中身と運用の速度だけを変えた結果です。
| 指標 | 支援前(10ヶ月平均) | 直近12ヶ月平均 |
|---|---|---|
| 年商 | 2,400万円 | 7,200万円(3倍) |
| 月間予約数 | 63.3件 | 138.7件(2.2倍) |
| クーポン閲覧率 | 34.5% | 57.9% |
| 掲載スタイル数 | 107点 | 567点 |
| 新規リピート率 | 19% | 37% |
注目してほしいのはクーポン閲覧率が34.5%から57.9%に上がったことです。ページを開いた人のうち、クーポンまで読む人が1.7倍になった。これはプランではなく、中身の変更で起きた変化です。
やったことは4つ。①対話型ヒアリングでコンセプトを固定 ②トップ画像・特集・スタイル写真・紹介文を1ヶ月で全面刷新 ③クーポンを上限(280枚)まで使い、ニッチな悩み別に用意 ④毎週閲覧数を確認し、反応のない施策は即差し替え。年間で約4,800万円の売上増になりました。
詳しい4段階の診断方法はホットペッパーに掲載しているのに新規が増えない原因は「表示」にあるで解説しています。
それでもプランを上げるべきケース
中身を整えても伸び悩む場合は、プランを上げる判断が正しいこともあります。目安は次の状態です。
- 閲覧率・クーポン閲覧率が、直近3ヶ月で明らかに改善している
- 掲載スタイルが300点以上、クーポンが上限近くまで使われている
- 週1回以上の更新が3ヶ月続いている
- それでも表示回数が頭打ちで、予約数が伸びない
この状態なら、プランを上げた分の表示回数が、そのまま閲覧・予約に変換されます。順番が逆になると、掲載料だけが増えます。
今日できるチェック
サロンレポートを開いて、次の3行を埋めてみてください。
- 表示回数:先月 __回(3ヶ月前と比べて 増/横ばい/減)
- 閲覧率:__%(3ヶ月前と比べて 増/横ばい/減)
- クーポン閲覧率:__%(3ヶ月前と比べて 増/横ばい/減)
「減」が1つでもあれば、プランではなく中身から。3つとも「増」で予約だけ伸びないなら、プラン検討の段階です。
まとめ
- 予約数=表示回数×閲覧率×予約率。プランで増えるのは「表示回数」だけ
- プランを上げる前に、表示回数の推移・閲覧率・クーポン閲覧率の3つを確認する
- 閲覧率・クーポン閲覧率が低いままプランを上げると、掲載料だけが増える
- 同じプランのまま、中身と運用速度で1年で年商3倍・クーポン閲覧率34.5%→57.9%の実例がある
数字を見れば、次にやるべきことは自然に決まります。まずはサロンレポートの3ヶ月分を並べるところから始めてみてください。
よくあるご質問
サロンレポートはどこで見られますか?
サロンボードの管理画面からアクセスできます。月次で「サロンレポート」が発行され、表示回数・閲覧数・予約数・クーポン閲覧率などの推移が確認できます。まずは直近3ヶ月分を並べて見るところから始めてください。
閲覧率の目安はどれくらいですか?
エリアや業態で幅がありますが、閲覧率が同エリアの平均を下回っているなら、トップ画像・キャッチコピー・クーポン名に改善余地があるサインです。数字そのものより「先月より上がったか」を週単位で追うほうが実務的です。
プランを上げるべきタイミングは?
閲覧率とクーポン閲覧率が十分に高く、それでも表示回数が頭打ちで予約が伸びないときです。中身が整っていない状態でプランを上げると、表示は増えても閲覧・予約に変換されず、費用対効果が悪化します。