予約の電話で仕込みが止まる人気店へ。その問い合わせ、Googleマップで先に答えられます。「予約導線・営業時間・説明と写真」の3つを整える運用【電話メモ表テンプレ付き】

「今日空いてますか」「何時まで?」「子ども連れでも大丈夫?」。人気の飲食店ほど、同じ問い合わせの電話が営業中に何度も鳴ります。答えをGoogleマップに先に書いておけば、電話を減らしながら予約の取りこぼしも減らせます。予約導線・営業時間・説明と写真の3つの整え方と、1週間で使える電話メモ表をまとめました。
先に結論をお伝えします。人気の飲食店にかかってくる電話の多くは、「空いているか」「何時までか」「〇〇できるか」という確認です。その答えをGoogleマップに先に書いておけば、営業中の電話を減らしながら、電話がつながらない時間の予約の取りこぼしも減らせます。
こんな悩みはありませんか?
- ランチやディナーのピークに電話が鳴り、料理や接客が止まる
- 「今日は休みですか?」と同じ質問に何度も答えている
- 電話に出られなかった間に、予約をあきらめたお客様がいる気がする
この記事で分かること
- 人気店ほどGoogleマップの情報を整えるべき理由
- 電話を減らす「予約導線・営業時間・説明と写真」の3つの整え方
- 1週間で使える電話メモ表と、書く場所の対応表
人気店ほど「確認のための検索」が増える
来店を決めたお客様が最後にするのは、確認です。「今日は開いているか」「予約できるか」「何時まで入れるか」。この確認は、店のホームページよりもGoogleマップで行われることが増えています。
ヒロガルが支援する京都市内の居酒屋様(2026年7月)では、Googleマップの表示が約1.57万回/月、そこからのアクション(ルート検索・電話・ウェブサイトなど)が603件ありました。うちルート検索が389件です。マップを見て「行く」と決めた人が、それだけいるということです。
ここで情報が足りないと、お客様は電話をかけるか、別の店を選びます。AI検索も同じです。ChatGPTやGemini、Googleマップの「マップに相談」は、公開されている店の情報をもとに答えます。詳しくはAI検索が見ている3つの情報源で解説しています。
よくある誤解:「人気店だから、マップの情報は放っておいても来る」
予約が埋まる店ほど「集客はもう十分」と考えがちです。しかし人気店の課題は、新規を集めることより、来たい人をスムーズに案内することです。
情報が空欄のままだと、確認の電話は店が忙しい時間ほど増えます。電話に出られなければ、その予約は他店に流れます。人気店こそ、マップを「受付」として整える価値があるというのが、支援の現場で見えていることです。
予約導線:予約リンクを付けて「電話以外の入口」をつくる
なぜ大事か
電話しか予約の手段がないと、営業中や定休日の予約は取りこぼしになります。お客様が店を探すのは、閉店後の夜や移動中であることも少なくありません。
どうやるか
- Googleビジネスプロフィールの「リンクを追加」から、予約フォームや予約サービスのページURLを登録する(カテゴリごとに最大10個まで追加可能)
- 複数ある場合は、上に表示したいリンクを「優先リンク」に設定する
- 対応する予約サービスを使っていれば、サービス経由で「Googleで予約」を設定する方法もある
- 電話番号はそのまま残す。常連さんや当日の問い合わせ用の入口として必要です
例
「ディナーはWeb予約、当日の空き状況はお電話で」のように、入口ごとの役割を説明文に一文書いておくと、お客様も迷いません。
営業時間:臨時休業と年末年始は「特別営業時間」で出す
なぜ大事か
「今日やっていますか?」は、最も多い電話の一つです。さらに、マップの営業時間を信じて来たのに閉まっていた、という経験は低評価の口コミにもつながります。
どうやるか
- 通常の営業時間は変えず、祝日・イベント・貸切の日などは「特別営業時間」で設定する(プロフィールの編集 → 営業時間 → 特別営業時間)
- 7日以上続く休業や期間未定の休業は「臨時休業」として設定する
- ランチ・ディナー・テイクアウトで時間が違う場合は、「詳しい営業時間」を使う
- ラストオーダーは説明文に書いておく(「L.O. 21:30」など)
例
10月のうちに、年末年始の営業日と忘年会シーズンの貸切日を特別営業時間に入れておくと、12月の確認電話を先回りできます。
説明と写真:よく聞かれることに先に答える
なぜ大事か
「子ども連れでも大丈夫?」「1人でもカウンターに座れる?」「カードは使える?」。こうした質問は、書いておけば電話をしなくて済むものです。答えが見つからないと、迷った末に別の店を選ぶ人もいます。
どうやるか
- 説明文:席の種類(カウンター・個室・座敷)、予約の要否、ラストオーダーを入れる
- 属性:支払い方法・子ども連れ・車椅子対応など、当てはまる項目をすべて選ぶ
- 写真:カウンター席、個室、入口、メニュー表を載せる。言葉で説明しにくいことは写真が答えます
Point
人気店のGoogleマップは「集客の看板」ではなく「受付」です。よく聞かれることに先に答えておけば、電話が減り、予約の取りこぼしも減ります。
すぐ使える:1週間の電話メモ表と「書く場所」対応表
まずは1週間、レジ横に紙を置いて、電話の中身を「正」の字で数えてみてください。多いものから順にマップに書いていきます。
| よくある電話の中身 | 回数(正の字) | Googleマップで答える場所 |
|---|---|---|
| 今日・明日は空いていますか | 予約リンク/説明文(当日の案内) | |
| 今日は営業していますか・何時までですか | 営業時間・特別営業時間・説明文(L.O.) | |
| 〇人で入れますか・個室はありますか | 説明文・写真(席) | |
| 子ども連れ/1人でも大丈夫ですか | 属性・説明文 | |
| カード・電子マネーは使えますか | 属性(支払い方法) | |
| 駐車場はありますか・行き方は | 属性・写真(入口・外観) | |
| コースの内容・値段は | メニュー・写真 |
売上のどこに効くか
一番効くのは予約数です。予約リンクがあれば、電話に出られないピーク時間や閉店後にも予約を受けられます。人気店ほど「電話がつながらなかった」ことによる取りこぼしは、目に見えないまま起きています。
次に客単価と回転です。ピーク時の電話が減れば、そのぶん料理と接客に手が回り、追加注文の声かけやテーブルの案内が止まりにくくなります。さらに、営業時間の誤りによる「行ったのに閉まっていた」を防ぐことは、低評価の口コミを防ぎ、次の新規の来店を守ることにもつながります。
まとめ
- 人気店にかかる電話の多くは「空いているか・何時までか・〇〇できるか」の確認
- 予約導線:予約リンクを追加し、電話以外の入口をつくる
- 営業時間:臨時休業や年末年始は特別営業時間で、通常の時間は変えない
- 説明と写真:席・設備・支払い方法など、よく聞かれることに先に答える
- まずは1週間、電話の中身をメモしてから書く内容を決める
ヒロガルは200店舗以上を支援しており、うちミシュランガイド掲載店は10店舗です。時間帯ごとの写真やメニューの整え方はランチ・ディナー・宴会の9項目チェックリスト、マップの順位の決まり方は「近くの居酒屋」で上位3位に入る店の条件で解説しています。全体像は飲食店のGoogle集客ガイドをご覧ください。
参考:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ローカル ビジネス リンク」/Google ビジネス プロフィール ヘルプ「特別営業時間を設定する方法」/Google ビジネス プロフィール ヘルプ「サービス提供事業者経由で予約を設定する」
よくあるご質問
Googleマップに予約ボタンを付けるには、予約サービスとの契約が必要ですか?
必須ではありません。Googleビジネスプロフィールでは、予約や注文のためのリンク(URL)を自分で追加できます。自店の予約フォームや、すでに使っている予約サービスのページURLを登録すれば、プロフィールからそのページへ案内できます。対応する予約サービス経由で「Googleで予約」を使う方法もあります。
年末年始や臨時休業は、通常の営業時間を書き換えればよいですか?
通常の営業時間は変えずに「特別営業時間」を使うのがおすすめです。祝日やイベントなど一時的に営業時間が変わる日だけを設定でき、期間が過ぎれば通常の営業時間に戻ります。7日以上続く休業や期間未定の休業は「臨時休業」として設定します。
電話で予約を受けたい常連さんもいます。予約リンクを付けると電話がなくなってしまいませんか?
電話番号はそのまま掲載し、予約リンクを「もう一つの入口」として追加するのが現実的です。減らしたいのは予約そのものではなく、営業時間や設備など、プロフィールに書いておけば済む確認の電話です。どの電話が多いかを1週間メモしてから、書く内容を決めてください。