「地域名+美容室」で上位5位の店は口コミ241件、「髪質改善」なら97件。Googleマップで上位に入る美容室が先に決める「狙うワード」の選び方【キーワード選定シート付き】

Googleマップで「地域名+美容室」の上位5位に入る店の口コミ件数は中央値241件、「髪質改善 美容室」では97件でした。ヒロガルが全国6エリア・356件を観測して分かった、ワードによって変わる勝ち方と、個人店が勝てるワードの選び方・選定シート・Googleのルール上やってはいけないことを解説します。
先に結論をお伝えします。Googleマップの上位は、狙うワードによって「勝ち方」がまったく違います。 ヒロガルが2026年9月30日に全国6エリアで観測したところ、「地域名+美容室」で上位5位に入った店の口コミ件数は中央値241件。一方、「地域名+髪質改善 美容室」では97件でした。
こんな悩みはありませんか?
- 「〇〇市 美容室」で検索しても、自店が地図の上のほうに出てこない
- MEO対策の営業を受けたが、どのワードを狙えばいいのか分からない
- 口コミを集めているのに、順位が動いている実感がない
この記事で分かること
- 「地域名+美容室」と「地域名+メニュー」で、上位店の条件がどう違うか
- 個人店が先に狙うべきワードの決め方
- そのまま使えるキーワード選定シートと、4週間ごとの確認手順
よくある誤解:「まずは『地域名+美容室』で1位を取るべき」
多くの店が最初に「〇〇市 美容室」の順位を気にします。もちろん検索される回数は多いワードです。ただ、ヒロガルのデータでは、このワードは口コミ件数の積み上げ戦になっていました。
調査の条件は次のとおりです。2026年9月30日、ヒロガルが定点観測している全国のエリアのうち6エリアで、「地域名+美容室」「地域名+髪質改善 美容室」「地域名+縮毛矯正」の3ワード、計18回の検索を行い、Googleマップの上位20店(のべ356件)を記録しました。
| 検索ワード | 上位5位の口コミ件数(中央値) | 6〜20位の口コミ件数(中央値) | 店名にメニューの言葉がある割合(上位5位/6〜20位) |
|---|---|---|---|
| 地域名+美容室 | 241件 | 130件 | 0%/ー |
| 地域名+髪質改善 美容室 | 97件 | 78件 | 47%/37% |
| 地域名+縮毛矯正 | ー | ー | 47%/28% |
「地域名+美容室」の上位5位は、6〜20位のほぼ2倍の口コミを持っていました。開業して数年の個人店が、ここで上位5店を追い抜くには時間がかかります。
反対に、メニューの言葉で探されたときは、上位5位でも口コミは100件弱。件数の差も小さく、代わりに「その言葉が店の情報に入っているか」で差がついていました。同じ地図でも、ワードによって戦い方が変わるというのが、今回いちばん大事な発見です。
なお、これは1日分・6エリアの観察で、「こうすれば上がる」と証明したものではありません。Googleが公式に示している順位の要素は「関連性・距離・知名度」の3つで、今回の結果はこの説明とも矛盾しない「傾向」として読んでください。
口コミ件数:「美容室」のワードを決める一番の差
なぜ件数が効くのか
Googleは「知名度」の目安として、口コミの件数や評価を挙げています。「美容室」という広いワードでは、どの店も関連性は同じくらいです。そのため、件数や評価といった知名度の差が順位に出やすいと考えられます。
どうやるか
口コミのお願いは、内容を指定せず、体験をそのまま書いてもらう形で続けます。お会計のときにQRコードのカードを渡し、「よろしければ今日のご感想をお聞かせください」と声をかける程度で十分です。
「メニュー名を入れてください」「スタッフの名前を書いてください」といった依頼は、Googleのポリシーで禁止されています。詳しくは口コミのお願い、その例文はGoogleのポリシー違反かもしれませんをご覧ください。
例:今の件数から「何か月かかるか」を出す
自店で次の式に数字を入れてみてください。
(上位5位の中央値 − 自店の口コミ件数)÷ 自店の月の新しい口コミ件数 = 追いつくまでの月数
たとえば、上位5位が241件、自店が60件、月に5件増えている店なら、約36か月です。この数字が大きい店ほど、次のメニュー語から攻めるほうが早く結果が出ます。
メニューの言葉:「何の店か」が文字で伝わっているか
なぜ言葉が効くのか
「髪質改善」「縮毛矯正」で探す人に対して、Googleはその言葉と関係が深い店を出そうとします。上位5位の店のおよそ半分は、看板の店名そのものに「髪質改善」「縮毛矯正」「専門」などの言葉が入っていました。
同じ傾向はAI検索にも出ています。ヒロガルの観測(2026年9月30日・10月10日)では、GoogleのAIモードが美容室を勧めた理由のうち、技術・薬剤・メニュー名が35%で最も多く、悩み・対象も24%ありました(回答数がまだ少ないため傾向の段階です)。
どうやるか
ここで注意してほしいのは、Googleビジネスプロフィールの店名にキーワードを足すのは禁止だということです。ビジネス名は看板などで実際に使っている名前と一致させる決まりで、違反すると停止されることがあります。
店名を変えずにできるのは、次の場所に言葉を入れることです。
- カテゴリ:メインは「美容院」、追加カテゴリも実態に合うものを確認
- サービス:「髪質改善トリートメント」「縮毛矯正」などを料金と一緒に登録
- 説明文:最初の2行に、得意なメニューと対象の悩み(くせ毛・ダメージ毛など)
- 投稿:週1回、メニュー名と悩みの言葉を入れた施術例
- 口コミへの返信:お客様が書いた内容に沿って、施術の名前を自然に使う
Point
「美容室」の順位は口コミの積み上げで決まり、「髪質改善」の順位は何の店かが文字で伝わるかで決まる。狙うワードを先に決めないと、努力の向きがずれます。
距離:変えられない要素を前提にワードを選ぶ
なぜ距離を考えるのか
Googleの順位は、検索した人がいる場所からの距離にも左右されます。駅の反対側から検索すると順位が変わるのはこのためで、距離は店側では変えられません。
どうやるか
順位を見るときは、毎回同じ場所・同じワードで検索して記録することが大切です。店の中だけで調べると実際より高く見えるので、最寄り駅前など、お客様が実際に探しそうな場所でも確認します。
すぐ使える:キーワード選定シート
次の表をコピーして、候補のワードを3つ書き込んでください。
| 項目 | ワード1 | ワード2 | ワード3 |
|---|---|---|---|
| 候補(例:〇〇市 髪質改善) | |||
| 上位5店の口コミ件数(中央値) | |||
| 自店の口コミ件数 | |||
| 上位5店のうち、店名にその言葉がある店の数 | |||
| 自店の説明文・サービスにその言葉があるか | |||
| そのメニューの客単価 | |||
| 判定(今狙う/後で狙う/狙わない) |
判定の目安は、ヒロガルの見立てとして次のとおりです。
- 自店の口コミが上位5店の中央値の半分以上あり、言葉もまだ入れていない → 今狙う(言葉を入れるだけで動く余地がある)
- 上位5店がすべて店名にその言葉を持つ専門店 → 後で狙う(店名で勝つ店が多く、言葉だけでは届きにくい)
- 実際にはあまり施術していないメニュー → 狙わない
お金の面では、「そのメニューの客単価 × 月に増やしたい新規の人数」で、ワードごとの価値を比べてください。検索が多くても単価が低いワードより、件数は少なくても主力メニューのワードのほうが、売上には効きやすくなります。
4週間ごとの確認手順
- 毎月同じ日に、同じ場所で3ワードを検索する(10分)
- 自店の順位と、上位5店の口コミ件数を表に書く
- 説明文・投稿で変えたことを1行メモする
- 3か月動かないワードは、言葉の入れ方か、ワード自体を見直す
向かない店・失敗しやすいところ
メニュー語で上位を狙う方法は、そのメニューが本当に強みである店に向いています。得意でないメニューの言葉を並べても、口コミや写真が伴わず、来店後の満足度も下がります。
また、言葉を入れた翌週に順位が上がるとは限りません。今回のデータも1日分の観察です。4週間単位で見て、動かなければやり方を変える、という前提で進めてください。
ヒロガルの見立て:「美容室」で探す時代から「悩み」で探す時代へ
私たちの見立てでは、これから1〜2年で、お客様の探し方は「〇〇市 美容室」から「くせ毛を自然に伸ばしたい」「白髪をぼかしたい」といった悩みの言葉へ、さらに寄っていくと見ています。AIに文章で相談する人が増え、AIはその悩みに合う店を、店の情報に書かれた言葉から選ぶからです。
このとき得をするのは、口コミの件数がまだ少なくても、「何の店か」を同じ言葉で、どこでも説明している店です。反対に、「地域名+美容室」の順位だけを追い、説明文が「アットホームなサロンです」のままの店は、件数で勝てず、言葉でも選ばれない状態になりやすいと考えています。
だから今やることは、狙うワードを3つに決め、その言葉をGoogleの説明文・サービス・投稿にそろえることです。店舗情報の言葉をそろえる方法は店舗情報の「表記ゆれ」がAIの評価を下げるで詳しく解説しています。
まとめ
- 「地域名+美容室」の上位5位は口コミ中央値241件。件数の積み上げ戦になっている
- 「髪質改善」など、メニューの言葉の上位5位は97件。言葉が伝わっているかで差がつく
- Googleの店名にキーワードを足すのは禁止。カテゴリ・サービス・説明文・投稿に入れる
- 口コミのお願いは内容を指定しない。体験をそのまま書いてもらう
- 狙うワードは3つまで。4週間ごとに同じ場所で順位を記録する
次に読む記事:Googleビジネスプロフィールの「空欄」が集客を止めている。今日埋めるべき12項目チェックリスト
Googleマップ・AI検索の対策をまとめて知りたい方は、MEO・AI検索対策のまとめガイドもご覧ください。
参考: - Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」 - Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google でビジネス情報を掲載するためのガイドライン」
よくあるご質問
Googleマップで「地域名+美容室」の上位に入るには何が必要ですか?
ヒロガルの観測(2026年9月30日・全国6エリア)では、「地域名+美容室」の検索で上位5位に入った店の口コミ件数は中央値241件で、6〜20位の130件と大きな差がありました。店名にメニューの言葉が入っているかは関係が見られませんでした。このワードは口コミ件数の積み上げが中心になるため、件数がまだ少ない店は、先にメニューや悩みの言葉で上位を狙うほうが現実的です。
Googleビジネスプロフィールの店名に「髪質改善」などのキーワードを足してもいいですか?
いけません。Googleのガイドラインでは、ビジネス名は看板などで実際に使っている名前と一致させる必要があり、キーワードを付け足すことは禁止されています。違反するとプロフィールが停止されることがあります。メニューの言葉は、カテゴリ・サービス・説明文・投稿・写真の説明に入れてください。
狙うワードはいくつに絞ればいいですか?
最初は3つまでをおすすめします。主力メニューの言葉を1〜2つ、お客様の悩みの言葉を1つ選び、4週間ごとに同じ条件で検索して順位を記録します。ワードを増やしすぎると、説明文や投稿で伝えたい内容がぼやけ、どのワードにも効きにくくなります。