口コミのお願い、その例文はGoogleのポリシー違反かもしれません。美容室が知らずにやっている7つのNG例と、そのまま使える声かけ例文

「口コミを書いてくれたら次回10%オフ」「満足した方だけにQRを渡す」「担当者の名前を入れてください」。どれも美容室でよく見かける依頼ですが、Googleの口コミ投稿ポリシーでは禁止されています。知らずにやりがちな7つのNG例と、ポリシーの範囲内で使える声かけ例文・POP文面をまとめました。
「口コミを書いてくださった方は、次回トリートメント無料です」。店頭のPOPやLINEの配信で、こうした案内を見かけることは少なくありません。ところがこれは、Googleの口コミ投稿ポリシーで禁止されている依頼です。
先に結論をお伝えします。Googleが店舗に許しているのは、「内容に影響を与えずに、実体験に基づく投稿をお願いすること」だけです。見返りを付ける、相手を選ぶ、書く内容を指定する、その場で書かせる——このどれか1つでも当てはまれば、ポリシー違反になります。
こんな悩みはありませんか?
- 口コミを増やしたいが、特典なしでお願いしても書いてもらえない気がする
- スタッフ名を書いてもらえれば指名につながると思っている
- 今のお願いの仕方が大丈夫なのか、確認したことがない
この記事で分かること
- 美容室が知らずにやりがちな、ポリシー違反の7つの依頼
- 違反した場合に起こりうること
- ポリシーの範囲内で使える声かけ例文・POP・LINE文面
「特典を付けないと書いてもらえない」は思い込みです
口コミの特典は「お客様の手間へのお礼」として始めたものが多く、悪気がないのがやっかいなところです。ただ、Googleのポリシーには「割引、無料の商品やサービスなど」も禁止するインセンティブとして明記されています。金額の大小や「★の数は問わない」という条件は関係ありません。
また、口コミが集まるかどうかを決めるのは特典よりも、お願いの回数とタイミングです。すべてのお客様に、施術の満足が一番高いタイミングで一言添えるだけで、依頼の総数が増えます。「件数より中身」の考え方は「Google口コミは「件数」より「中身」」でも詳しくお伝えしています。
Point
Googleが店舗に許している口コミ依頼は「実体験をそのまま書いてください」の一つだけ。見返り・選別・内容指定・その場での強要は、すべて違反です。違反になる7つの依頼:見返り・選別・内容指定
Googleの口コミ投稿ポリシー(マップのユーザー投稿コンテンツのポリシー)をもとに、美容室で起こりやすい形に置き換えて整理しました。
| # | よくある依頼 | 該当する禁止事項 |
|---|---|---|
| 1 | 口コミを書いたら次回10%オフ/トリートメント無料 | 見返り(インセンティブ)の提供 |
| 2 | 口コミ投稿画面を見せたらポイント付与 | 見返り(インセンティブ)の提供 |
| 3 | 満足度アンケートで高評価の方だけにGoogleのURLを送る | 肯定的な口コミの選択的な募集 |
| 4 | 不満そうなお客様にはお願いせず、LINEで個別に対応して終わらせる | 否定的な口コミの妨害・選別 |
| 5 | 「担当◯◯の名前を入れてください」「★5でお願いします」 | 特定の内容を含めるよう依頼 |
| 6 | 会計時に「書き終わるまでお待ちしますね」 | その場での投稿の要求・強要 |
| 7 | スタッフ1人あたり月◯件のノルマ、家族・知人・元スタッフに書いてもらう | 件数ノルマ/利害関係者による投稿 |
見返りは「割引」でも「ポイント」でもNG
1と2は最もよくある違反です。口コミの有無で扱いが変わるものは、すべて見返りとみなされると考えてください。既存の特典POPやLINEの自動配信に残っていないか、まず確認が必要です。
選別は「悪気のない仕組み」に潜んでいる
3は「レビューゲーティング」と呼ばれる手法で、アンケートツールの機能として組み込まれていることがあります。満足度に関係なく、全員に同じ案内を出す設定になっているかを確認してください。
内容の指定は、スタッフ名でも違反
5のスタイリスト名は、指名につなげたい気持ちから頼みがちです。しかしポリシーでは特定の内容を含めるよう依頼すること自体が禁止されています。名前が自然に書かれるのは、お客様の記憶に名前が残る接客をしたときだけです。
違反すると何が起きるか:削除・制限・景表法の3つのリスク
口コミの削除と非表示
Googleはポリシー違反と判断した口コミを削除することがあります。特典で集めた口コミがまとめて消えると、件数も評価も一気に下がる可能性があります。
ビジネスプロフィールへの制限
不自然な口コミの集め方が確認された場合、新しい口コミの受付が一時的に止められるなど、プロフィールに制限がかかる可能性があります。低評価1件よりもはるかに大きな損失です。
ステマ規制(景品表示法)との関係
2023年10月1日から、事業者の広告であることを隠した表示(いわゆるステマ)は景品表示法の不当表示として規制されています。見返りを渡して書いてもらった口コミは、内容によってはこの規制に触れる可能性もあります。判断が難しい場合は、消費者庁の資料や専門家に確認してください。
使える声かけ例文:会計時・POP・LINEの3つ
ポリシーの範囲内で使える文面です。共通のルールは「全員に・見返りなしで・内容を指定せず・後で書ける形で」です。
会計時の声かけ(全員に同じ一言)
本日はありがとうございました。もしよろしければ、今日のご感想をGoogleの口コミに書いていただけると励みになります。お時間のあるときで大丈夫です。
レジ横のPOP
ご来店ありがとうございます。 率直なご感想をGoogleの口コミでお聞かせください。 良かった点も、気になった点も、今後のサロンづくりの参考にさせていただきます。 (QRコード)
「気になった点も」と入れておくと、選別していないことが伝わり、読む人にとっても信頼できる口コミ欄になります。
来店翌日のLINE(全員に自動配信)
昨日はご来店ありがとうございました。仕上がりはいかがでしょうか。スタイリングで気になることがあれば、このLINEでお気軽にご相談ください。 またお時間のあるときに、Googleの口コミでご感想をお聞かせいただけるとうれしいです。
今日やるチェックリスト
- [ ] 口コミと引き換えの特典(POP・LINE・ポイント)が残っていない
- [ ] アンケートの結果で、口コミ依頼の送り分けをしていない
- [ ] 「名前を入れて」「★5で」などの言葉を、スタッフが使っていない
- [ ] その場で書き終わるのを待つ運用になっていない
- [ ] スタッフに口コミ件数のノルマを課していない
- [ ] 家族・知人・スタッフが自店に投稿していない
もし低評価がついても、身内の高評価で埋めるのではなく、返信で誠実さを見せるのが正攻法です。返信の書き方は「低評価の口コミへの返信例文」に、良い口コミへの返信は「良い口コミへの返信例文12選」に例文をまとめています。
まとめ
- Googleが許している口コミ依頼は「実体験に基づく投稿のお願い」だけ
- 見返り(割引・無料サービス・ポイント)、選別、内容指定、その場での強要、ノルマ、身内の投稿はすべて違反
- 違反すると、口コミの削除やプロフィールの制限を受ける可能性がある
- 「全員に・見返りなし・内容指定なし・後で書ける形」の一言に切り替える
- 今日のチェックリストで、POP・LINE・スタッフの声かけを見直す
Googleマップ・AI検索での見つけられ方を全体から整えたい方は、「MEO・AI検索対策のまとめガイド」もあわせてご覧ください。
よくあるご質問
口コミを書いてくれた方に割引やトリートメントをサービスするのは違反ですか?
違反です。Googleの口コミ投稿ポリシーでは、口コミの投稿と引き換えに金銭・割引・無料の商品やサービスなどのインセンティブを提供することを禁止しています。「★の数は問わない」としても、口コミの見返りである以上は対象になります。
満足度アンケートで高評価の方だけにGoogleの口コミをお願いするのは問題ありますか?
ポリシー違反にあたります。Googleは肯定的な口コミを選択的に募ることを禁止しています。口コミのお願いは、満足度に関係なくすべてのお客様に同じ形で行うのが原則です。
レジ横にQRコードを置いて口コミをお願いするのは大丈夫ですか?
すべてのお客様に向けて掲示し、見返りを付けず、その場で書くことを求めないのであれば、実体験に基づく投稿のお願いとして問題ありません。「書き終わるまでお待ちします」のように、その場での投稿を求める運用は避けてください。