AIの料理写真を見分けられた人は1.5%、それでも75%は「お客さんの写真」を見て決める。10月9日発表のInstagram調査から読む、写真で候補から外される飲食店が今週見直す3つのこと【写真チェックリスト付き】

10月9日発表のInstagramと飲食店の調査(400名)で、AIで作った料理写真をすべて見分けられた人は1.5%、一方でお客さんの写真を判断材料にする人は75%でした。候補から外した経験は86%。調査の事実と読み方、値段・店内・実物感の3つで写真を見直す方法をまとめます。
先に結論をお伝えします。2026年10月9日に発表された「Instagramと飲食店の情報に関する調査2026」(400名)で、AIで作った料理写真をすべて見分けられた人はわずか1.5%でした。一方で、お客さんの写真を判断材料にする人は75%、Instagramを見て店を候補から外した経験がある人は86%にのぼります。
写真の「きれいさ」は、もう差になりにくくなっています。見られているのは、値段が分かるか、店内の様子が分かるか、実物どおりか。この3つが、来店するかどうかの分かれ目になっています。
こんな悩みはありませんか?
- 料理写真には力を入れているのに、予約や来店が思ったほど増えない
- 生成AIで写真を作ったり、強めに加工したりしてもよいのか迷っている
- お客さんがGoogleマップやInstagramに上げた写真が、店の写真と雰囲気が違う
この記事で分かること
- 10月9日発表の調査で分かった事実(数字)
- 「写真はきれいなほど集客できる」が半分しか正しくない理由
- 候補から外されないために、今週見直す3つの写真
10月9日発表の調査で分かったこと
調査はSOEL株式会社による自主調査で、全国20〜59歳のうち、月1回以上外食し、直近3ヶ月にInstagramで飲食店の投稿を見た400名が対象です(調査期間:2026年9月29日〜10月1日)。主な結果は次のとおりです。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 来店の決め手:お店の料理写真・動画 | 46%(写真34%+動画12%) |
| 来店の決め手:値段が分かる投稿 | 18% |
| お客さんの写真を判断材料にする | 75%(お客さんの写真を信頼41%+同じくらい34%) |
| AIの料理写真4枚をすべて見分けた | 1.5% |
| AIと知ったあと「印象が悪くなる」 | 48% |
| AIと知ったあと「行くのをやめる」 | 21% |
| Instagramを見て候補から外した経験 | 86% |
候補から外した理由は、「値段が高そう」36%、「狭そう・混んでいそう」24%、「食べたい料理がなかった」22%、「写真が実物と違いそう(加工が強い)」22%、「写真が古い・少ない」19%の順でした。
お店に載せてほしい投稿は、値段が分かるメニューの写真59%、料理のアップ56%、店内の様子55%が上位です。
なお、ここからは調査結果をもとにしたヒロガルの見立てです。母数は400名で自主調査のため、細かな数字の差よりも「何が見られているか」という傾向として読むのが適切です。
よくある誤解:「写真はきれいなほど集客できる」
料理写真は、きれいであるほど良いと考えがちです。しかし今回の調査では、候補から外された理由の上位に「加工が強い」「お客さんの写真と印象が違う」が入っています。
AIの写真はほとんど見分けられません。ただ、だからこそ来店後や口コミを見て気づかれたときの反動が大きく、AIと知ったあとに「実物の写真を確認してから決める」人が56%いました。お客さんは、お店の写真を入口に、お客さんの写真で裏を取っていると考えられます。
Point
写真で問われているのは「おいしそうか」より「行って大丈夫か」。値段・店内・実物どおりの3つが、候補から外されない条件です。
値段:「高そう」で外される前に、価格が見える写真を出す
なぜ値段なのか
候補から外す理由の1位が「値段が高そう」36%、載せてほしい投稿の1位が「値段が分かるメニュー」59%でした。価格が見えないと、お客さんは高めに想像して離れていく可能性があります。
どうやるか
- メニュー表(価格入り)を、InstagramとGoogleマップの両方に1枚ずつ載せる
- 看板料理の写真の説明文に価格を書く(例:「炭火つくね 3本 ◯◯円」)
- コースのある店は「1人あたりの目安」を写真か投稿文に入れる
高単価の店ほど価格を出すのをためらいがちですが、予算が合うお客様に絞って来てもらえるので、ミスマッチの予約や直前キャンセルを減らす効果も見込めます。
店内:「狭そう・混んでいそう」を写真で解消する
なぜ店内なのか
「狭そう・混んでいそう」で外した人が24%、店内の様子を見たい人が55%いました。料理写真ばかり並ぶ店は、席の広さや雰囲気が想像できず、候補から落ちやすくなります。
どうやるか
- 客席全体(入口側から1枚、奥から1枚)
- 席のタイプ別(カウンター・テーブル・座敷・個室)
- 外観と入口(初めての方が迷わないように)
宴会や会食の予約を取りたい店は、個室や大人数席の写真を上位に置くことをおすすめします。
実物感:お客さんの写真と「ずれない」写真にそろえる
なぜ実物感なのか
75%がお客さんの写真も判断材料にしています。店の写真だけ極端に明るい・盛り付けが違う、という状態だと、「写真が実物と違いそう」と判断されやすくなります。
どうやるか
- 実際に提供している盛り付け・器・量で撮る(AI生成の料理写真は使わない)
- 加工は明るさの調整程度にとどめる
- メニューや季節が変わったら差し替え、古い写真を残さない
Googleビジネスプロフィールの写真ガイドラインでも、お店の実際の様子を表す写真が求められています。口コミ写真を見比べて、自店の写真との差が大きいものから入れ替えていきましょう。
今週やる:写真チェックリスト10項目
| # | チェック項目 | Googleマップ | |
|---|---|---|---|
| 1 | 価格入りのメニュー表の写真がある | □ | □ |
| 2 | 看板料理の写真に価格が書いてある | □ | □ |
| 3 | コースの1人あたりの目安が分かる | □ | □ |
| 4 | 客席全体の写真が2枚以上ある | □ | □ |
| 5 | 席のタイプ別(個室・カウンター等)の写真がある | □ | □ |
| 6 | 外観と入口の写真がある | □ | □ |
| 7 | 料理写真は実際の盛り付け・器で撮っている | □ | □ |
| 8 | AI生成・強い加工の料理写真を使っていない | □ | □ |
| 9 | 半年以上前のメニューの写真が残っていない | □ | □ |
| 10 | お客さんの写真と見比べて印象がずれていない | □ | □ |
この変化が売上のどこに効くか
写真の見直しが最初に効くのは来店数です。86%が候補から外した経験を持つ以上、「値段が分からない」「店内が想像できない」という理由で落とされる数を減らすことが、新規来店の入口を広げます。
次に客単価と予約の質です。価格や席の写真が事前に伝わると、予算と雰囲気が合うお客様が来店しやすくなり、来店後の「思っていたのと違う」が減ります。それが良い口コミとリピートにつながり、次のお客様の判断材料になる、という循環が生まれます。
ヒロガルは200店舗以上を支援しており、うちミシュランガイド掲載店は10店舗です。その現場でも、写真の入れ替えはお金をかけずにすぐ着手できる施策の一つです。
まとめ
- 10月9日発表の調査で、AIの料理写真をすべて見分けた人は1.5%、お客さんの写真を判断材料にする人は75%
- 候補から外す理由の1位は「値段が高そう」36%。価格が見える写真を出す
- 「狭そう・混んでいそう」24%には、客席・席タイプ・入口の写真で答える
- AI生成や強い加工は避け、お客さんの写真とずれない実物どおりの写真にそろえる
次に読む記事:SNSで見つけた店の76%は、Googleマップで調べ直されている/★4.9より★4.6の店が選ばれることがある理由
飲食店のGoogle対策をまとめて知りたい方は、飲食店のGoogleマップ・AI検索対策まとめもご覧ください。
参考: - Instagramと飲食店の情報に関する調査2026(SOEL株式会社/PR TIMES、2026年10月9日) - 写真と動画に関するガイドライン(Googleビジネスプロフィール ヘルプ)
よくあるご質問
AIで作った料理写真をInstagramやGoogleマップに使ってもいいですか?
調査では、AIの写真だと知ったあとに48%が「お店の印象が悪くなる」、21%が「行くのをやめる」と答えています。見分けられにくいからこそ、後から気づかれたときの失望が大きくなります。実際に提供している料理は、実際に撮った写真で見せることをおすすめします。Googleビジネスプロフィールの写真も、お店の実際の様子を表すものが求められています。
お客さんの写真は、店側でコントロールできないのでは?
投稿される写真そのものは選べませんが、店側の写真をお客さんの写真と「印象がずれない」状態にしておくことはできます。調査でも、お店とお客さんの写真で印象が違ったことを理由に候補から外した人が16%いました。照明や盛り付けを実物どおりに撮ることが、いちばん確実な対策です。
この調査はどのくらい参考にしてよいですか?
全国20〜59歳で、直近3ヶ月にInstagramで飲食店の投稿を見た400名へのインターネット調査で、調査会社による自主調査です。母数は大きくないため細かな数字の差は目安として読み、「値段・店内・実物感が見られている」という傾向をつかむのに使うのが適切です。