お客様の投稿を、自店のプロフィールに並べられるようになりました。9月10日発表のInstagram「タグ付け投稿をグリッドに追加」で、美容室が今週やるべき3つのこと【許可取りの文面テンプレ付き】

Instagramが9月10日に発表した「タグ付けされた投稿をプロフィールのグリッドに追加できる」新機能を美容室向けに解説。何が変わったか(事実)、サロンへの影響(見込み)、許可の取り方・選び方・ステマ規制の注意の3つで今週やることをまとめました。
「お客様がストーリーズや投稿で店をタグ付けしてくれているのに、それを活かせていない」。そんな美容室は多いのではないでしょうか。
先に結論をお伝えします。Instagramは9月10日、タグ付けされた投稿を自分のプロフィールのグリッド(投稿一覧)に追加できる機能を発表しました。美容室にとっては、お客様が自発的に投稿してくれた「仕上がり写真」を、店のプロフィールの一番目立つ場所に並べられるようになった、ということです。今週やるべきことは、並べる投稿を選び、お客様にひと声かけてから追加することです。
こんな悩みはありませんか?
- お客様にタグ付けされた投稿が、「タグ付け」タブに埋もれたままになっている
- 自店の投稿はスタイル写真ばかりで、「実際に通っている人の声」が見えにくい
- お客様の投稿を使いたいが、勝手に使っていいのか分からない
この記事で分かること
- 9月10日に発表された新機能で何が変わったか(事実)
- 美容室のInstagram運用にどう影響するか(見込み)
- 選び方・許可の取り方・ステマ規制の注意の3つで今週やることと、許可取りの文面テンプレ
9月10日に発表された新機能で変わったこと(事実)
Instagramのトップであるアダム・モセリ氏が9月10日に発表し、TechCrunchなどが報じた内容を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| できること | 自分(自店)がタグ付けされた写真・動画を、プロフィールのグリッドに追加できる |
| 追加の方法 | タグ付け時に届くDMの通知から/投稿の「…」メニューから/プロフィールの「タグ付けされた投稿」タブから |
| 投稿の持ち主 | コピー・再投稿ではなく、元の投稿者のもののまま |
| 表示 | グリッドのサムネイル右上にタグのマークが付く |
| 取り消し | いつでもグリッドから外せる。外しても「タグ付け」タブには残る |
| 提供状況 | 報道では順次提供。日本のアカウントで使えるかは、アプリを最新版にして確認が必要 |
これまでは、お客様の投稿を店のグリッドに載せたい場合、画像を保存して店のアカウントで投稿し直す必要がありました。その手間と、「誰の投稿か分かりにくくなる」問題が、この機能で小さくなります。
美容室への影響は「プロフィールの説得力」が上がること(見込み)
ここからは推測を含みます。
美容室を探すお客様は、ホットペッパーやGoogleマップから店のInstagramに飛び、プロフィールのグリッドを数秒眺めて判断することが多いと考えられます。そのときに、店が撮ったスタイル写真だけでなく、実際に通っているお客様の投稿が並んでいると、「この店に行った人がいる」という安心感が伝わりやすくなる見込みです。
一方で、何でも並べればいいわけではありません。グリッドの見た目がばらばらになる、写りに本人が納得していない投稿が看板になってしまう、といった逆効果も起こり得ます。
Point
お客様の投稿は「数」より「選び方」。店の得意が伝わる3〜6本を、ひと声かけてから並べるのがいちばん効きます。
よくある誤解:「タグ付けされたら、店の自由に使っていい」は危ない
機能上は、タグ付けされた投稿を誰の許可もなくグリッドに追加できます。ただし、それは「店の自由に使っていい」という意味ではありません。
- お客様の顔や後ろ姿が、店の「看板」として多くの人の目に触れる
- お客様が後から投稿を消したり非公開にしたりすると、見え方が変わる
- お客様は「友だち向けに投稿した」つもりかもしれない
美容室は、お客様との信頼関係で成り立つ商売です。機能でできることと、お客様が気持ちよく受け入れてくれることは別と考えて運用しましょう。
今週やること① 並べる投稿を「選ぶ」
なぜ選ぶのか
グリッドの上の段は、プロフィールを開いた人が最初に見る場所です。ここに何を置くかで、店の印象が決まります。
どうやるか
- プロフィールの「タグ付けされた投稿」タブを開く
- 直近半年の投稿から、候補を書き出す
- 次の基準で3〜6本に絞る
| 基準 | 見るポイント |
|---|---|
| 得意メニューが伝わる | 髪質改善・ハイトーン・ショートなど、店が伸ばしたいメニューか |
| 仕上がりが分かる | 髪がはっきり写っているか(暗い・ブレている投稿は避ける) |
| 新しさ | 季節がずれていないか(今なら秋冬の髪色・スタイル) |
| 公開範囲 | 公開アカウントからの投稿か |
固定投稿の考え方は、プロフィールと固定投稿を整える7つの手順も参考にしてください。
今週やること② 追加の前に「ひと声かける」
なぜ聞くのか
お客様の投稿は、お客様のものです。並べる前に了解をもらっておけば、お客様にとっても「お店に選ばれた」うれしい体験になりやすく、トラブルも防げます。
そのまま使える許可取りのDM文面テンプレ
〇〇様
先日はご来店ありがとうございました。
〇〇様が投稿してくださった写真がとても素敵で、
スタッフ一同うれしく拝見しました。
Instagramの新しい機能で、この投稿を当店のプロフィールにも
並べて表示できるようになりました。
(投稿は〇〇様のもののままで、いつでも外せます)
もしよろしければ、当店のプロフィールに並べさせていただいても
よろしいでしょうか。
もちろん、ご遠慮いただいても大丈夫です。
返事がない場合は「了解なし」として扱い、並べないのが安全です。了解をもらった日付は、カルテやメモに残しておきましょう。
今週やること③ 「見返りつきの投稿」は並べない
なぜ注意が必要か
2023年10月から、景品表示法のステルスマーケティング規制が施行されています。店が割引・無料のトリートメント・プレゼントなどの見返りを渡して投稿してもらった場合、その投稿は店の広告とみなされる可能性があり、「PR」などの表示が必要になることがあります。
それをグリッドに並べると、「広告であることが分からない広告」を店が自ら掲げることになりかねません。
どう運用するか
- グリッドに並べるのは、お客様が自発的に投稿したものだけにする
- 「投稿してくれたら〇〇円引き」のようなキャンペーンをしている場合は、その投稿は並べない(並べるなら広告である旨の表示を確認する)
- スタッフ個人のアカウントからの投稿は、スタッフの投稿であることが分かる状態で並べる
判断に迷う場合は、消費者庁のステルスマーケティング規制のページを確認するか、専門家に相談してください。
今週のチェックリスト
- [ ] Instagramアプリを最新版にして、「グリッドに追加」が表示されるか確認した
- [ ] 「タグ付けされた投稿」タブから候補を書き出した
- [ ] 得意メニュー・仕上がり・新しさ・公開範囲の4基準で3〜6本に絞った
- [ ] 投稿してくれたお客様に、DMで了解をもらった
- [ ] 見返りつきで依頼した投稿が含まれていないか確認した
- [ ] 追加した投稿と了解をもらった日付を記録した
まとめ
- Instagramは9月10日、タグ付けされた投稿をプロフィールのグリッドに追加できる機能を発表した
- 投稿は元の投稿者のもののままで、いつでも外せる。サムネイルにはタグのマークが付く
- 美容室にとっては、お客様の自発的な投稿を「店の看板」にできる変化になる見込み
- 並べる前に3〜6本を選び、お客様にひと声かけて了解をもらう
- 見返りを渡して投稿してもらったものは広告扱いになり得るため、並べない
Instagramの有料プランを検討している場合は、「Meta One」に払うべきかを判断する4つの基準もあわせてどうぞ。InstagramとGoogle・AI検索のつながりはMEO・AI検索まとめガイドにまとめています。
参考: - Instagram's latest feature lets you add tagged posts to your profile grid(TechCrunch、2026年9月10日) - Instagram Lets Users Add Tagged Posts to Profile Grids(Social Media Today) - Instagram Lets You Customize Your Grid Even More by Adding Tagged Posts(PetaPixel、2026年9月24日) - ステルスマーケティングに関する景品表示法の規制(消費者庁)
よくあるご質問
タグ付けされた投稿をグリッドに追加すると、元の投稿はどうなりますか?
TechCrunchなどの報道によると、投稿がコピーや再投稿されるわけではなく、投稿は元の投稿者のものとして残ります。追加はいつでも取り消せ、グリッドから外しても「タグ付けされた投稿」タブからは消えません。サムネイルの右上にはタグのマークが付き、自店の投稿ではないことが分かる表示になります。
お客様に無断でグリッドに追加してもいいですか?
機能上は追加できますが、お客様の顔や髪が写った投稿を店の「看板」に並べることになるため、事前にひと声かけて了解をもらう運用をおすすめします。また、元の投稿が非公開アカウントの場合など、元の投稿の公開範囲によって見え方が制限される点にも注意が必要です。
「投稿してくれたら割引」とお願いしてもいいですか?
店が割引や無料サービスなどの見返りを渡して投稿してもらった場合、その投稿は店の広告とみなされる可能性があり、2023年10月から施行されているステルスマーケティング規制(景品表示法)の対象になり得ます。その場合は「PR」などの表示が必要です。お客様の自発的な投稿だけをグリッドに追加するのが、いちばん安全な運用です。